ジョブカン成長秘話

〜導入実績20,000社に至るまでの軌跡〜

ジョブカン成長秘話

プロフィール

ジョブカン統括責任者 Mizuki

2012年に株式会社Donutsに入社し勤怠管理システム「ジョブカン」のサービス責任者に就任。マーケティング、制作ディレクション・営業支援・ブランディング構築など多岐にわたる業務を兼任し、クラウド勤怠管理システムシェアNo.1のポジションにまで成長させる。その後、ジョブカンのシリーズ展開として「ワークフロー」「経費精算」「採用管理」「労務管理」などをリリースし現在に至る。

はじめは全く売れなかった

ジョブカンはどのようにして生まれたのですか?

ジョブカンはもともと勤怠管理システムから始まったサービスですが、実はその勤怠管理システムもはじめは自社のアルバイトを効率良く管理するために作った社内向けシステムだったんです。

その後販売に至るまではどういった経緯があったのですか?

実際に完成した勤怠管理システムを自社で運用してみたら、思った以上に評判が良く、「これは他社にも販売できるサービスだ」ということで、販売用にさらなる改良を加え、勤怠管理サービスをリリースさせたんですよね。
当時、アルバイトはほとんどタイムカードで打刻していた時代で、集計作業をする人もすごく大変そうで、それにかかる人件費コストを考えると勤怠管理システムを導入した方が安いし、メリットさえ伝えれば売れると思ってました。

実際、売れ行きはどうだったのでしょうか?

実際に営業を開始してみると全然売れませんでした。
そこで初めていろいろ気付いたことがあったんですよね。

ジョブカンシリーズ導入推移。最初は全然売れなかった。

「Want」機能よりも「Must」機能の方がずっと大事

そこでの気付きについて教えてください。

集計作業だけ便利になったところで、その周りにくっついている就業規則まで管理ができないと企業にとってはそれほどメリットじゃなかったんですね。
むしろその就業規則の管理をしっかりできない限りは、導入していただけないことが多かったんです。
つまり、これがあったら便利という「Want」機能以上に、これがないと導入できないという「Must」機能の方が大事だということです。

その気付きを得た後はどうなりましたか?

そこから3,4年は徹底的にMust機能の強化に努めました。
導入サポートを徹底的に行い、お客様のMust要望に関して足りていないところについては極力機能実装するよう努めてきました。
もちろん、お客様の声を拾うことに力を注いでいたため、営業の訪問を外部に委託することは一切せず、また、サポートに関してもコールセンターなどで外注するといったことはしませんでした。
そうして、お客様の声を参考にMust機能に徹底的にこだわっていくことで、勤怠管理システムは徐々に売れ始めました。

「Want機能」と「Must機能」についてもう少し詳しく教えください。

Want機能は、例えば、直行直帰でも打刻管理ができる「GPS打刻」機能や「有休を自動付与」してくれる機能、また、条件設定をすれば「自動でシフト」を作ってくれるような、あったら便利という機能のことで、導入のきっかけとなる目玉機能です。
一方で、Must機能はその機能が無いとそもそも導入ができないという機能です。例えば、残業集計の場合、日と週の機能しかなかったところ、月の集計機能が無いと導入できない企業がいたりします。また、有休取得の場合、1日の機能しかなかったところを、半日の機能が無いと導入できない企業がいたりするので、こういう導入するのに必須なMust機能を細かくても実装するようにしてきました。


1つ1つのサービスを徹底的に作り込みながら、周辺サービスも展開していった

勤怠管理システムの他にもサービスを続々と出していますが、そこにはどういった背景があったのですか?

基本的には、お客様の要望か、勤怠管理と同様に社内の要望に応える形で周辺サービスをリリースしてきました。
まず、お客様からの周辺サービスを求める声で一番多かった「ワークフロー」と「経費精算」をリリースし、その後は、社内から採用業務を効率化したいという声があがったため、社内の要望に応えるために「採用管理」システムを開発しました。そして、採用管理を出しているなら「採用・入社・就業」と一気通貫できた方がお客様にとって便利だと思い、労務管理をリリースしました。
ただ実際には、サービスリリースの順番やタイミングなどは戦略的にも考えています。

サービス展開する上での考え方をお聞かせください。

サービスが増えるとついつい1つのサービスに対しての改善スピードが遅くなってしまいがちだと思いますが、ジョブカンは、各サービスを、それぞれの業界で1位になれるくらい優れたサービスにするため、同じ哲学の元、1つ1つのサービスを徹底的に作り込んでいます。
売り方も、共通したベースはありながらもサービスごとに変えながらやっています。
こうした展開を可能にするために、組織をサービスごとに編成し、それぞれに専属の開発・営業・サポートを用意しています。
こうすることで、各自が自分の担当しているサービスの発展を真剣に考えるようになり、結果、それがお客様の要望をしっかり満たすことができるシステムに繋がってくるのだと思います。

企業の運営や成長を支援するため、バックオフィスの業務領域を網羅していく

最後に、今後ジョブカンが目指すものについてお聞かせください。

ジョブカンは現在、シリーズ累計で導入実績20,000社を突破し、サービスラインナップとしては勤怠管理、ワークフロー、経費精算、採用管理、労務管理そしてこの後給与計算をリリースし、計6サービスとなりバックオフィスを包括的に管理できるシステムへと進化を続けています。
効率化されていることが当たり前な企業が増えていく未来を目指して、バックオフィスから企業運営・経営を支援し「効率化」「加速」していきたいと思っています。
スタートアップから上場企業まで、5名から10万名以上まで、ジョブカンはどんなフェーズからでも利用でき、そして一生使えるサービスとしてこれからも成長していきます。


ジョブカンでは、私たちと共にサービスを成長させてくれる方を募集しています。
ご興味がある方は、以下のリンクよりご応募ください。